川崎発、コロナワクチン開発 出遅れても進める理由とは

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大平要
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 川崎市臨海部にある「ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)」で、新型コロナウイルスワクチンの研究、開発が進んでいる。夏ごろには動物実験で、ワクチンの有効性が確認できる見通しだ。だが世界ではすでに、欧米で開発されたワクチンの接種が進む。日本が遅れた原因は? 課題は? チームリーダーに話を聴いた。

 センターは2015年、川崎市の産業振興財団が国の補助事業を活用して整備した。同市が生命科学分野に関連した企業や研究所の集積を進めている「キングスカイフロント」と呼ぶ地区で、産官学の連携を掲げている。

 ワクチン開発は、創薬ベンチャーのアキュルナ(東京都)、東京都医学総合研究所との共同開発。京都府立医科大大学院准教授の内田智士・副主幹研究員が率いるチームが進めている。すでに日本でも接種が始まっているファイザー製などと同じ、「メッセンジャーRNA(mRNA)」を活用したワクチンだ。内田氏はセンター開設時から客員研究員で、mRNAの医療への活用も研究テーマにしていた。

 開発中のワクチンでは、細胞の中でたんぱく質を作るための情報を伝えるmRNAを包むカプセルに、脂質を使わないのが特徴だ。内田氏は脂質を使うファイザー製などと比べ「副反応が起こりにくい可能性がある」と期待する。

 現在、動物を使った実験を繰り返しているが、すでに有効性を示すデータが出ているという。「近く(実用化に向けた)次の段階へ進めそうだ」と話す。

 だが、内田氏は「お金がふん…

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