中村倫也 手をつなぐためさらけ出す、やっかいな自意識

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田島知樹
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 自意識に嫌気がさし、臆病だと悩み、優しい人間に憧れる。3月にエッセーを出版した俳優の中村倫也は、その中で自らをこれでもかとさらけ出す。人間とは。生きるとは。悩みと向き合い、思考してきた中村の哲学が、そこにある。

 「THE やんごとなき雑談」(KADOKAWA)は、中村の初めての著書だ。2018年から約2年にわたって連載した月刊誌「ダ・ヴィンチ」のエッセーに書き下ろしも加えた。20日時点で7・7万部を発行している。

 書きたいことがあったわけではないという。それでも、書くからには何かを届けたいし、届けるためにはまず読者とつながる必要がある。そう考えてたどり着いたのが、自分を突き放して見つめ、その恥部すらも赤裸々につづることだった。「僕が思う、人と手をつなぎやすくする方法の一つでした」

 自らの恥部の一つが自意識だ…

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