マフィアのボス、ユーチューブに登場 閣僚らの疑惑暴露

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イスタンブール=高野裕介
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 海外に逃れたトルコの有名なマフィアがYouTubeで公開した動画が波紋を呼んでいる。汚職や薬物取引、殺人など、現職大臣や元首相の親族らが関わったとする「疑惑」に言及。真偽は不明だが、多くの市民が目にしており、政権は対応を迫られている。

 「私が見聞きしたものを、すべて説明しましょう」。そう言って、動画で自らの主張を配信したのは、セダット・ペケル氏。地元メディアなどによると、過去に犯罪集団を組織した罪などで服役した49歳の「マフィアのボス」だ。胸元を開けたワイシャツを着て、時折笑ったり、大きく身ぶり手ぶりをしたりしながらカメラに語りかける。ある映像では、映画「ゴッドファーザー」の原作者マリオ・プーゾ氏の著書が机に置かれていた。

 5月初旬以降、ペケル氏は自身のチャンネルに立て続けに動画を投稿し、一部は1500万回以上視聴された。ツイッターでは最近、ペケル氏の名前がトレンドの上位に名を連ねていた。

 標的になったのは、エルドアン大統領に近く、政権内や与党・公正発展党(AKP)で力を持つソイル内相らだ。ペケル氏は、ソイル氏から捜査についての情報がもたらされ、結果的にトルコから逃亡することができたとしている。ペケル氏は現在、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに滞在しているとみられている。

 また、ユルドゥルム前首相の息子が、ベネズエラとトルコの間のコカイン取引計画に関わったとも主張。かつて内相を務めた人物が、過去の記者殺害事件に関与していたことも示唆した。

 なぜ今になってこのような発…

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