「中国に文化消される」 チベット亡命政府の新首相語る

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聞き手・奈良部健
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 インド北部ダラムサラに本拠を置くチベット亡命政府の新首相に、亡命政府議会の元議長ペンパ・ツェリン氏(57)が選ばれた。チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の後継問題や、チベットの言語・文化の継承など、山積する課題にどう向き合っていくのか。ツェリン氏に聞いた。

 ――チベットは今どんな状況ですか。数年前まで、中国政府への抗議の意思を示す焼身自殺が相次ぎました。

 「焼身自殺は最近かなり減った。中国政府による統制が強まり、焼身自殺をすると、その家族や村までもが徹底的に処罰されるようになったためだ。実際にあったとしても、現地の情報が得られにくくなっている」

 「中国は、チベットの言語や文化を消滅させようとし続けている。チベット語で学ぶことはできないし、中国語を学ばないと、働く機会は少ない。中国政府は、あらゆる問題を金や経済発展で解決できると信じているが、それは違う。対話でしか互恵的な解決はありえず、できる限り対話を図ろうと努力していく」

 ――中国政府との対話は2010年以降、途絶えています。どう解決に導きますか。

 「解決策を示せるのは中国だ…

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