第4回孤独は人を強くする?その一言、危険です 気軽に相談を

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 「ぼっち」は寂しい。独りでいると周りの目が気になる。「孤独」には、そんな否定的なイメージがある一方で、「おひとりさま」「プロぼっち」といった前向きに捉える言葉も生まれています。孤独対策の大切さを訴えるNPO「あなたのいばしょ」理事長で、自身も孤独に悩んだ経験がある大学生の大空幸星さん(22)に尋ねました。「孤独」って、何がいけないんでしょうか?(GLOBE編集部・太田航)

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孤独 居場所を失った世界で④

「孤独が好き」なのはダメ?

――私の周りにも「孤独が好き」「1人になりたい」という人がいます。それはよくないことなんですか。

 私が問題だと思うのは、誰も頼れる人がいない「望まない孤独」です。1人でいる時間を奪ったり、無理やりほかの人とつなげたりしようと考えているのではありません。ただ、失業や死別など孤独になるきっかけは誰にでも起こりうるもの。自分は大丈夫だと思っていても、知らず知らずのうちに孤独を深刻化させるおそれもあります。もしもの時に備えて、頼れる人につながる仕組みを作っておく必要があると思っています。

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NPO「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星さん=20年12月、東京都中央区、益満雄一郎撮影

――その仕組みの一つがチャット相談窓口ですね。反響はどうですか。

 昨年3月の開設から1年で約4万2千人から相談が寄せられました。深刻な事態ではあるのですが、4万を超える人が助けを求めて動いてくれたとも言えます。電話相談の窓口は以前からありましたが、受付時間が限られていたり、つながりにくかったりしました。私たちの窓口はチャットで24時間、相談を受け付けています。これまで助けを求める手段がなかった人にも、「クモの糸」を垂らすことができたのではないかと考えます。

コロナ禍で「孤独」が新たな社会問題になっています。孤独との向き合い方を国内外で取材してきた記者が、その現状に迫ります。連載最終回です。

「孤独は自己責任」が強い日本

――深刻な相談が多いのですか。

 「あなたのいばしょ」という…

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