壁一面のキスマーク また一つ消えた昭和のたたずまい

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岡田将平
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 中国地方唯一だった広島市のストリップ劇場が20日の最終公演で46年の歴史に幕を下ろした。映画の舞台にもなり、近年は女性客や若者の姿も多かった。昭和のたたずまいを残した場所が、また一つ消えた。

 最終日から6日経った26日、広島市中心部の繁華街・薬研堀(やげんぼり)に立つ「広島第一劇場」は、ひっそりと静まり返っていた。

 開館したのは1975年。約半世紀にわたる劇場の歴史を記録したいと劇場を訪ねた。3階にある楽屋をのぞくと、縁の少し欠けた鏡が二つ、壁に掛かっていた。紙が所々はがれた壁には、針金のハンガーが一つだけぶら下がっていた。すりガラス越しに、ツタの緑色が見えた。

 踊り子たちはこの楽屋で身支…

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