ワタベウェディング、臨時株主総会で興和傘下入りを可決

栗林史子、宮川純一
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 経営再建中の婚礼施設運営大手ワタベウェディング京都市)は28日、臨時株主総会を開き、繊維や薬品を手がける興和(名古屋市)の完全子会社になるための議案を可決した。31日に興和を引受先とした20億円の第三者割当増資を実施する一方、既存株主からは株式を買い取るなどし、6月30日に興和の傘下に入る手続きを完了する予定。ワタベの株式の東京証券取引所への上場は6月28日で廃止になる。同社は海外挙式を多く取り扱っているが、コロナ禍で挙式が激減し、債務超過に陥っていた。

 ワタベは1953年に創業。ハワイや沖縄といったリゾート地での婚礼事業を展開し、東京・目黒の「ホテル雅叙園東京」や、全国で「ホテルメルパルク」(旧郵便貯金会館)を運営。コロナを受けた2020年12月期の純損益が117億円の赤字となり、8億円の債務超過に陥った。結婚式場など30拠点を閉鎖し、126人の希望退職を実施した。名古屋市やハワイでホテル運営を営む興和はワタベを傘下に収めて婚礼事業の参入をめざす。栗林史子、宮川純一)