紅白帽を忘れたら、見学? 小学校で「行き過ぎた指導」

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北沢拓也、高浜行人
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 東京都内の公立小学校で、体育用の紅白帽を忘れた児童に対し、担当教諭が体育の授業に参加させず、見学させるという対応をとっていた。その対応を4回続けて行ったのは「行きすぎた指導だ」として、小学校が所在する区の教育委員会が学校側に改善を指示していたことが朝日新聞の取材で分かった。専門家は「学習活動をさせない指導方法は、適切とは思えない」と指摘する。

 区教委によると、4年生のある児童が2月下旬、「帽子がない。忘れた」と担当教諭に申し出た。その後、計4度あった体育の授業がある日も紅白帽を持ってこず、教諭はいずれの授業も見学させた。

 この間、教諭が保護者に対して、忘れ物が続いていると直接連絡することはなかった。区教委の調査に対し、教諭は「児童自身の力で忘れ物を防げるよう、自分で連絡帳に書き、保護者に伝えるよう指導していた」と説明。体育を見学させたことも「忘れ物をせずに、体育に参加したいという気持ちを強くさせるためだった」と述べたという。

 頻繁に忘れ物をする子の中には、家庭内に困りごとを抱えていたり、発達の問題があったりするケースもありうる。この児童にそのような状況はなかったが、区教委は「児童にもっと寄り添った対応をすべきで、行きすぎた指導だ。体育の見学も、児童が学習に参加する権利を奪うことになりかねない」と判断。学校に改善を促し、区内の公立校にも注意喚起した。

 日本生徒指導学会長の八並光俊・東京理科大大学院教授は「子どもの教育権や人権に配慮すれば、こんなルールを設けるとは思えない。教員の指導内容を管理職が知らなかった点も、学校運営として課題がある」と指摘する。

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