コロナで困窮の学生支援、岩手で月末に催し

新型コロナウイルス

西晃奈
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 新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けた学生を支援するため、食材や日用品を無料で配る催しが4月末に開かれた。今月末にも予定しているが、生活状況を尋ねたアンケートから見えてきたものとは。(西晃奈)

 4月末の日曜日。盛岡市の公民館前に、大勢の若者が列を作った。学生向けに食料などを支援するイベント「ほっとまんぷくプロジェクト岩手」で、ボランティアの高校生約20人と大学生5人が米や野菜、缶詰などの食料や日用品を配った。

 実行委員長の村山哲文(あきふみ)さん(25)は、他県で開かれた食料配布会で大勢の学生が来ているのを知り、「岩手でも支援したい」と企画。4月上旬にプロジェクトを立ち上げ、知人や友人、病院などにカンパや食料の提供を求めた。

 最初は50人分を用意するつもりだったが、別の団体の活動を手伝った際、50人分が30分足らずで無くなった。慌ててさらにカンパを集め、200人分を用意した。当日は2時間で154人が訪れた。量は間に合ったが、開始前から60人以上が並んでいたという。岩手大大学院1年の男性(23)は、コロナ禍でアルバイトのシフトが半減。学食も高いと感じ、自炊を始めた。「食料をもらえると、バイトの給料を他に充てられる。ありがたいです」

 コロナの影響に関するアンケートの結果も出た。

 154人のうち、収入源がバイトのみが27人、奨学金とバイトが20人。コロナの影響については「仕事やバイトがなくなった・減った」が57人、「家賃や生活費の支払いが負担」が43人、「食費を削っている」が22人と、経済的な影響が表れていた。さらに「一人暮らしが不安」が38人、「孤独を感じる」が26人で、心の面で支えの必要性をうかがわせる結果も。「見えにくいが、精神的にも学生に影響が出ている」と村山さんは話す。

 第2回は30日午後1~3時、盛岡市上田公民館で、食料や日用品を200人分配る。問い合わせは村山さん(080・3719・3126)。

     ◇

 寄付をしたりボランティアをしたり。イベントには年齢の壁もなく、自分にできる支援をする人の姿が見られた。

 催しをチラシで知った盛岡市の主婦、伊藤裕子さん(66)は五目ごはんなど災害用の保存食を9食分持ってきた。「たったこれだけだけど、必要としている子に食べてもらえるなら」

 「最後尾はこちらです」。盛岡第四高の川戸心(じん)君(3年)は看板を持って誘導していた。4月、教室の後ろに貼られた「ボランティア募集」の紙を見つけた。大学生の先輩から、コロナ禍でバイトにあまり入れないと聞いていた。「自分ができることは小さいけどやってみよう」。応募してみると、他にも10人ほど同校の生徒がいたという。

 「実際に来るのは10人ぐらいかな」と予想していたが、大きく外れ、開始前から行列。「思っている以上に深刻だ」と実感がじわじわ湧いてきた。「必要としている人に必要なものが届くってよいこと。また参加したい」

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