立候補予定者、相棒に首相は選ばず 「最近は人気ない」

平塚学
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 ガースーがいない――!? 衆院議員の任期満了(10月21日)まであと5カ月。任期満了の半年前から立候補予定者のみのポスターを貼るのは禁止されるため、宮崎県内でも別の議員と並ぶ「2連ポスター」への張り替えが進む。野党では4人中2人が党首とのツーショットだが、自民の3人が選んだ「相棒」菅義偉首相ではなかった。

 県内3選挙区の現職を独占する自民。宮崎1区の武井俊輔氏(46)は所属する派閥「宏池会」会長の岸田文雄氏を選んだ。事務所の担当者は「急いでポスターを作るため、岸田会長にお願いした」。

 2区の江藤拓氏(60)は新型コロナウイルス対策を担う西村康稔経済再生相を起用。「初当選時の同期。お願いして快諾してもらった」(事務所)

 3区の古川禎久氏(55)は自身を中心に小渕優子小泉進次郎両氏を加えた「3連ポスター」を作った。事務所は「派閥横断的に議員同士のつながりを優先した」と説明する。

 菅首相が選ばれなかったことについて、県連幹部の1人は「菅さんは実力者だが選挙の『顔』としては地味。最近は人気もないのが理由だろう」と推し量る。

 一方の野党。1区の立憲民主新顔の渡辺創氏(43)は枝野幸男代表と並んだ。事務所は「代表で党の顔。枝野さんしかいない」。維新新顔の外山斎氏(45)は党副代表で大阪府知事吉村洋文氏を選んだ。外山氏は「次世代のリーダーで、人気の高さから吉村さんにした」。

 2区の国民民主新顔の長友慎治氏(43)は玉木雄一郎代表と並ぶ。事務所は「代表だし、党内で知名度が高いのは玉木さんしかいない」。3区の共産新顔の松本隆氏(59)は党副委員長の田村智子参院議員(比例)と並んだ。党県委員会は「若手のホープで、来年は改選期なので相乗効果を狙った」。

 県選挙管理委員会によると、任期満了の半年前から選挙区内の個人ポスター掲示を禁止するのは、アピール合戦を避け、お金がかからない選挙にするため。ただ、「政党の政治活動」という位置づけのポスターにすれば、掲示しても違反ではないという。「立候補予定者」「別の人」「政党に関する表記」の面積や文字の大きさなどを同じ割合にすると、選挙の公示・告示まで貼ることができる。(平塚学)