ベラルーシ擁護強めるロシア 欧米への反論に力注ぐ事情

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モスクワ=喜田尚
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 ベラルーシ当局が領空を通過中の民間旅客機を緊急着陸させ、反政権派ジャーナリストを拘束した問題で、ロシアがベラルーシ擁護の姿勢を強めている。プーチン大統領は28日夕、ベラルーシのルカシェンコ大統領との会談に臨んだ。欧米との関係改善には足かせとなるが、ベラルーシ支援から手を引く気配はない。

 アテネ発リトアニア・ビリニュス行きのライアンエア機は23日、ミンスクに緊急着陸させられ、乗っていた反政権派メディア元編集長で19年に国外に逃れたロマン・プロタセビッチ氏(26)と同行女性が拘束された。ベラルーシは「爆弾を仕掛けたとの情報があった」とするが、欧米各国は「着陸を強要するための偽情報だった」とみてベラルーシ批判を強める。

 当初ロシアは慎重な姿勢をとるかに見えた。ペスコフ大統領報道官が一時「国際機関が調査すべきだ」としてコメントを避けたからだ。しかし外務省のザハロワ報道官が数時間後、「ベラルーシ当局は国際法の規範に従った」「拘束はベラルーシの国内問題だ」などと声明を発表して軌道修正。ベラルーシ全面支援を鮮明にした。

 その後も、ロシアは事実関係の細部に立ち入るのを避けつつ、ベラルーシ包囲網を狭める欧米への反論に力を注ぐ。「証拠が示されていない」「ヒステリー」などとベラルーシ批判を一蹴する手法は、2018年に英国で起きた兵器級神経剤による元スパイ暗殺未遂事件や、昨年8月の反政権活動家アレクセイ・ナバリヌイ氏毒殺未遂事件などで自国が批判を浴びたときと共通する。

 ベラルーシへの欧米の制裁措置に対抗する姿勢も鮮明だ。

 欧州連合(EU)はベラルー…

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