米議会襲撃の調査委、設置されず 上院共和党が阻止

ワシントン=合田禄
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 米上院共和党は28日、トランプ氏の支持者らによる今年1月の連邦議会議事堂襲撃事件について調査する委員会の設置法案の審議を阻止した。採決に進むための動議に、十分な賛成が得られなかった。

 法案は民主党共和党がそれぞれ5人ずつ任命する委員が独立した立場から事件について調査するという内容だった。定数が100人の上院では民主共和両党の勢力が伯仲している。上院には採決を阻止する議事妨害「フィリバスター」という慣習があり、それを阻止するための動議には60票の賛成が必要で、50人の共和党議員のうち10人以上が賛成しなければならなかった。

 動議の採決の結果、6人の共和党議員が賛成に回ったが、賛成54票、反対35票にとどまり、法案の採決に進めない見通しになった。共和党がフィリバスターによって法案を事実上の廃案にしたのは今年初めて。

 民主党上院トップのシューマー院内総務は「多くの共和党員がトランプ前大統領を恐れている。共和党内の人々が彼に立ち向かわなければ、党にも国にも悪いことになる」と批判した。(ワシントン=合田禄)