首相が「高輪築堤」視察 明治の鉄道遺構、再開発で出土

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笹山大志、神宮桃子
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 菅義偉首相は29日、日本初の鉄道が1872(明治5)年に開業した際、海上に線路を敷くために造られた「高輪築堤」(東京都港区)の遺構を視察した。菅首相は国史跡への指定について、記者団に「文部科学省で手続きを踏んでしっかりと取り組んでほしい」と述べた。

 文化審議会の分科会はことし3月、文科相から諮問を受ける前の段階ながら、築堤の一部は「国の史跡として指定するに値する」と現地保存を求める異例の意見表明を行った。一帯で再開発を進めるJR東日本は4月、橋梁(きょうりょう)など一部を現地保存する結論を出した。近くいったん埋め戻す。残りは移築や記録にとどめる。

 菅首相はJR東の深沢祐二社長らの案内で、高輪ゲートウェイ駅周辺で出土した橋梁や日本初とみられる信号機跡を見学した。萩生田光一文科相も同行した。菅首相は視察後、「錦絵に描かれている橋梁がそのままこのような形で存在する。こうしたものはしっかりと次の世代にも引き継いでいくことが大事だ」と述べた。

 高輪築堤は、現在のJR田町駅付近から品川駅付近まで約2・7キロにわたり築かれた。一帯は当時海岸線が近く、浅瀬に盛り土をして石垣で固め、上を鉄道が走った。2019年、品川駅改良工事の際に石垣の一部が見つかり、その後高輪ゲートウェイ駅前周辺からも発見された。

 JR東は周辺で、24年度開…

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