渡辺明名人が初防衛 第2局から4連勝、斎藤八段を下す

村上耕司
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 渡辺明名人(37)に斎藤慎太郎八段(28)が挑戦する第79期将棋名人戦七番勝負第5局(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛、ホテル花月園協力)は29日、神奈川県箱根町のホテル花月園で2日目が指し継がれ、渡辺名人が1日目からの激しい戦いに競り勝ち、シリーズ4勝1敗で初めての防衛を果たした。

 渡辺名人にとって、コロナ禍で開催が遅れた前期の名人戦を制してからわずか約8カ月で開幕した初防衛戦。名人戦の予選にあたるA級順位戦を8勝1敗の成績で勝ち上がった勢いのある斎藤挑戦者を相手に、第1局こそ逆転負けで落としたが、その後4連勝した。

 渡辺名人は、東京都葛飾区出身。2000年に15歳でプロ入り。04年に20歳で初タイトルの竜王を獲得して以来、無冠になったことがない。通算でのタイトル獲得数は、今回の名人防衛で29期(名人2期、竜王11期、王座1期、棋王9期、王将5期、棋聖1期)になり、歴代では4位。竜王と棋王で引退後に名乗ることができる永世称号を持つ。

 3月に防衛した棋王と王将を合わせ、現在、将棋界に八つあるタイトルのうち三つを保持する。6月に開幕する第92期棋聖戦では、自身初の四冠をめざして、昨年タイトルを奪われた藤井聡太二冠(18)=王位・棋聖=に五番勝負を挑む。村上耕司