別れた「師匠」と対決へ 阪神支える左腕・岩崎&岩貞

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内田快 佐藤祐生
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 「左は2人が引っ張っていく形」

 阪神の矢野燿大(あきひろ)監督が頼みにするリリーフ左腕がいる。「投手主将」を務める岩貞祐太と主に八回を任されるセットアッパーの岩崎優(すぐる)だ。

 かつては先発も経験し、力強さで押す岩貞は5月30日の西武戦では3失点したが、これまで21試合に登板。岩崎は、腕が遅れて出てくるように見える球持ちの良いフォームが特徴で、チームの48試合中、半数の24試合に登板している。敗戦投手になったのは岩崎が1度、25日のロッテ戦だけだ。

 3―2の八回にパ・リーグ本塁打数トップのマーティンに逆転2ランを浴びた。だが、矢野監督は「そんな完璧なやつおれへん。こういう負けも年に何回かはある。明日からも行ってもらうよ」。信頼は揺るがなかった。

 名前が「岩」で始まり、ともに29歳の左腕であること以外にも共通点がある。「チーム能見」の一員だったことだ。

「左腕なら、能見さんに教わりたい」

 2人が成長した背景に、オリックス能見篤史がいる。阪神の16年間で通算104勝を挙げた42歳のサウスポーは昨季戦力外となり、オリックスへ移った。

 「左投手でタイガースにいる以上は、能見さんに教わりたいもの。岩貞さん、岩崎さんも同じ、共通の思い」。昨季まで左腕として阪神でプレーし、現在はタイガースアカデミーでコーチを務める横山雄哉さん(27)は言う。

 阪神では、能見を慕う選手らが集まって「チーム能見」として、オフに自主トレを行っていた。

 6月1日から甲子園で、阪神―オリックス戦が行われる。

チーム能見の弟子、岩貞&岩崎

阪神タイガースの躍進を支える左のリリーフ、岩貞祐太投手と岩崎優投手。2人は、能見篤史投手を慕って自主トレをともにしていました。記事後半ではオリックスに移籍した「師匠」との絆、兼任コーチとして奮闘する能見投手の現在を描きます。

 能見は多弁ではないが、後輩のどんな質問にも真剣に答える。2020年に参加した横山さんは「野球だけでなく、私生活の過ごし方も聞きます。ぼくらにとって師匠ですね」。

 丁寧さはグラウンドを離れて…

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