脱サラ、子育て中…研修生5人がイチゴ農家に 岐阜

高木文子
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 イチゴの栽培法を学ぶJA全農岐阜いちご新規就農者研修所(岐阜市)から、間もなく5人の研修生が巣立つ。会社員や公務員をやめて農業をめざす人、子育てをしながら挑戦する人――。様々な夢を胸に、県内でハウスを開く。

 研修所は、イチゴの生産者の高齢化や担い手不足を受け、2008年度に開所した。研修生は1人10アールのハウスを任され、1年2カ月かけて栽培技術や農業経営などを学ぶ。

 JA全農岐阜によると、これまでに45人が巣立ち、全員が県内でイチゴ農家になった。今では、県内のJAに出荷する農家の栽培面積(約35ヘクタール)のうち、約2割を卒業生が占めている。

 今年は20代と40代の計5人が巣立ち、瑞穂、各務原、大垣、富加の各市町にハウスを構える。

 北村一也さん(42)は大野町の元職員。実家がコメ農家で、妻晶子さん(42)の勧めでイチゴ農家に転身する。昨年春に町役場を退職し、夫婦で研修に参加。卒業後は瑞穂市でハウスを20アールに広げるつもりだ。

 「この仕事を生涯、続けていきたい」と夫妻は笑顔を浮かべる。晶子さんは障害者の福祉事業所に勤めたことがあり、「農福連携の形で、福祉事業所に通う人たちと一緒に働ければ」と話していた。

 22年度の研修生は7月1日から9月17日まで募る。問い合わせはJA全農岐阜(058・276・5301)へ。(高木文子)