タカ打線が2戦9発 はまった小久保ヘッドコーチの狙い

菅沼遼
[PR]

(29日、プロ野球=福岡ソフトバンクホークス8―3読売ジャイアンツ)

 前日の4発に続き、この日も5発を無観客のスタンドに放り込んだ。ソフトバンクは、8得点全てをホームランで挙げた。

 前日、小久保裕紀ヘッドコーチは言っていた。

 「3連戦の(巨人の先発)投手は、同じようなタイプの右の本格派。コーナーにびしばし来るタイプではない。(振る)ゾーンを広げすぎないようにさせたい」

 コントロールに秀でた投手ではないから、失投を逃さず、強く振る――。ソフトバンク打線の意識は統一されていた。

 中でも36歳、長谷川勇也がさえていた。今季は代打の切り札としての役割が多かったが、右投手との相性の良さから、小久保ヘッドの推薦でスタメンで起用された。

 二回、1点差に迫った直後。巨人の先発・サンチェスの球は高めに浮いていた。3球目、変化球が真ん中にきた。「甘い球を一振りで仕留めることができた」。低めの弾道で、打球は右中間テラス席に入った。今季第1号が同点ソロ。五回にも再び真ん中に入ってきた変化球を捉え、リードを広げる3ランを放った。

 「ホームランはたまたま。集中して、また継続してやっていくだけかなと思う」。頼れるベテランが期待に応えた。

 これで巨人を相手に、2019年6月から、2年連続4連勝の日本シリーズと交流戦をあわせて11連勝。工藤監督は「明日もしっかり戦いたい」。すっかり「お得意様」としているセ・リーグ王者から、残り一戦も取るつもりだ。(菅沼遼)

沈痛の巨人

 巨人の元木ヘッドコーチは「なんか空気が重いな」とため息をついた。2戦続けて一回に2点を先取したが、投手陣が粘れない。六回は1死から4連打したが、一発攻勢の相手打線とは対照的に、全て単打で1点を挙げるのがやっと。元木コーチは「一つでもやり返すという気持ちを持っていかないといけない」。