学べない子支援、地域から変化を 甲府で貧困考える催し

吉沢龍彦
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 山梨県内で子どもの医療費の助成拡大や学校給食費の無償化を求めてきた市民団体「子どもの貧困を考える会」の学習・交流会が29日、甲府市で開かれた。中学生らに無料で学習支援をおこなう「タダゼミ」を県内5カ所で運営する深沢久さんが講演した。

 「タダゼミ」には昨年度は約70人が通ったという。深沢さんは、ポルトガル語しか話せないため通信制高校に入れなかった子や、中学校に一度も通えなかった子との出会いに触れ、「勉強ができないのは本人が努力しないからではない。子どもを支援するためには、小さな地域から変えていく必要がある」と語った。

 コロナ禍で生活環境が厳しくなったことを受け、同会は子どもの支援拡充に向けた新たな署名運動を始める。学校給食費の無償化を県が後押しすることに加え、新たに高校で1人1台必要となる学習用パソコンの貸与を求める。10月中旬までに2千筆を集めることを目標にするという。(吉沢龍彦)