西武の剛腕平良、26試合連続無失点 佐藤輝ねじ伏せる

山口史朗
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(29日、プロ野球 西武ライオンズ1―0阪神タイガース)

 阪神ファンの誰もが前夜の再現を期待しただろう。

 1点リードの九回1死二塁、打席に佐藤輝明を迎えた。28日、西武は九回の勝ち越し3ランを含む3本塁打を打たれている。

 この夜、立ちはだかったのは4年目、平良海馬だ。

 「真ん中はあぶない」。1球目は147キロのカットボールを内角に食い込ませる。ストライクの判定に佐藤輝は、「えっ」という表情をした。2球目も同じコースに同じ球種。今度はルーキーもフルスイングしてきた。が、当たらない。

 「高めに投げたかった」という3球目は、ど真ん中へ吸い込まれた。「危ないかな」。言葉とは裏腹に、155キロには力があった。白球はバットの上を通過する。軍配は1学年下の21歳に上がった。

 高卒3年目だった昨季、160キロを超える剛球で頭角を現した沖縄出身の右腕だ。武器は直球だけではない。この春のキャンプでキャッチボールから投げまくって磨いたチェンジアップなど、変化球も多彩。だから、投球の幅が広い。

 佐藤輝に対しても、カットボールで植え付けた残像があったから、ど真ん中も失投でなくなったのだ。

 これで開幕からの連続試合無失点がパ・リーグタイ記録の26に伸びた。「危ない試合もありますけど継続していきたい」

 抑えの増田が不振で2軍落ちするなど、チームの台所事情は苦しい。七~九回で、相手打線が中軸に回るイニングを任される中での記録だけに、価値も高い。山口史朗

 ▼平良(西)がパ・リーグタイの開幕から26試合連続無失点 29日の阪神戦(メット)の九回を無失点に抑え、2012年の岡島(ソ)に並んだ。セ・リーグ記録は16年の田島(中)の31試合。