最期はやっぱり会いたい コロナ禍の弔い、家族の選択

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長島一浩、角野貴之
【動画】最期の時に会えない――。コロナ禍、納得できる別れとは。悩み、向き合った家族を取材しました=長島一浩撮影
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 医療用ガウンを身にまとった家族6人がこの春、「おじい」を納めたひつぎを囲み、思い思いに顔や手に触れ、お別れをした。死後のPCR検査で新型コロナウイルスの感染が判明し、当初は遺骨になるまで一切会えないと言われていた。遺体に特別な衛生措置を施し、家族自らも感染対策をとることでようやく実現させた対面だった。

 コロナによる国内の死者数は1万3千人に迫る。厚生労働省や専門家は、遺体からの感染リスクは低いとしているが、病院や葬儀業者などが感染や風評被害を恐れ、対面を認めないケースは依然多い。

 コロナ禍での弔いに直面した家族を取材した。

突然の父の死「会えるのは火葬を終えてから」

 東京都練馬区の自営業、草柳和典さん(56)は3月、神奈川県の葬儀業者の遺体安置所で、新型コロナウイルスの感染が確認された父正雄さん(享年88)の葬儀を営んだ。特別な衛生措置を正雄さんに施し、参列者は家族6人だけに絞った。みんなが医療用ガウン姿。マスク、手袋も身につけた。

草柳さん一家は「コロナ禍での葬儀で、同様に苦しむ遺族は多くいると思う。自分たちが経験したことを知ってほしい」との思いで取材に応じてくれた。記事後半では家族の葛藤や思いをお伝えします。

 「ありがとう」。横たわる正…

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