渡辺名人、夜に気づいた重大なこと「あきれて寝ました」

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村瀬信也 村上耕司、佐藤圭司
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 対局2日目の29日午前8時59分。立会人の深浦康市九段(49)は、封筒から取り出した用紙を見て気持ちが高ぶった。そこには意外な手が記されていた。

 「封じ手は▲8九金です」

 深浦九段の声を聞いた副立会人の村山慈明(やすあき)七段(37)も驚いた。打たれたばかりの歩を取る▲8七同金を本命視していたからだ。渡辺明名人(37)=棋王・王将と合わせ三冠=も一瞬、意外そうな表情を見せて用紙をのぞき込んだ。

この封じ手が開封される何時間か前。渡辺名人は夜、重大なことに気がついたという。命運を分けた一手について、将棋担当記者が対局後の取材をもとに振り返る。

 28、29日に神奈川県箱根…

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