職人の技、移ろう四季…山形の魅力、世界に伝える3分間

鷲田智憲
[PR]

 厳しくも美しい自然の中で、紡ぎだされてきた不変の美――。「ヤマガタ」の魅力を世界へ発信しようと、ジェトロ山形が山形県内の地場産品をPRする動画を制作した。コロナ禍で国境をまたぐ行き来が制限される中、オンラインの商談会で海外バイヤーに売り込むツールになる。

 タイトルは「Yamagata, where flowers bloom from melting snow」(残雪から花が咲く場所、山形)。

 3分弱の動画に成島焼、上の畑焼といった陶芸や、米沢織、山形鋳物、山形桐箱(きりばこ)など、18社の製品が登場する。ジェトロ山形や県国際経済振興機構などが選定。県内の工芸品を網羅的に紹介する動画は珍しい。

 職人の作業する手元をモノトーンで映し出す冒頭に続いて、四季の移ろいが色彩豊かに描かれ、コントラストが印象的だ。締めくくりは、白色の器にいけられた啓翁桜。山形市平清水にある青龍窯が、春の山々に残る雪風景をイメージして作り上げた白色「残雪」の花瓶で、動画のタイトルに重なる映像だ。

 ジェトロ山形は昨年10月から、海外とのオンラインでの商談会に力を入れてきた。これまでに英国、ドイツ、中国、香港の6バイヤーと、県内の10事業者をつないできた。

 昨年度のオンライン商談での成約金額は、成約見通しのものを含めて計139万円。前年度、県内に直接バイヤーを招いて行った商談会の実績から4・5倍に伸びているという。

 ジェトロ山形の櫻澤健吾さん(32)は、オンライン商談などを通じ、山形県の知名度の低さを感じたという。「動画では、工芸品や職人の仕事をクールで洗練されたイメージで表現できた。美しい山形の産品が心に届くはず。県内の方にも見ていただいて、山形の魅力を改めて知ってもらいたい」と話した。

 動画は3月下旬に公開。今後の商談会や展示会で活用していくという。ジェトロ山形のHP(https://www.jetro.go.jp/jetro/japan/yamagata/別ウインドウで開きます)から見られる。(鷲田智憲)