「起業部」生みの親、神戸大に 熊野正樹教授に聞く
聞き手・生田大介
大学発のベンチャーを増やそうと、学内公認のクラブとして「起業部」をつくる動きが全国で広がりつつある。その生みの親とされる熊野正樹・神戸大学教授(47)が、今年度中に同大学でも部を設立する準備を進めている。取り組みの意義や今後の可能性について聞いた。(聞き手・生田大介)
――起業部ではどんな活動に取り組むのですか。
「熊本市にある崇城(そうじょう)大学の准教授だった2014年、日本で初めて大学公認の起業部をつくりました。次に着任した九州大学でも17年に部を立ち上げ、これまでに18社の起業につなげました。九州大学の場合、部員は平均100人程度。全体で週2回ミーティングを開き、基礎知識や事業計画のつくり方を教えます。あとはチームごとにビジネスプランを作成し、国内外のコンテストに応募してブラッシュアップしていきます。知的財産や資本政策などに関する外部の専門家も相談にのってくれます」
――なぜ起業部をつくろうと思ったのですか。
「もともと地方銀行に勤めて…
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