お風呂あがりでも練習 没頭する勝みなみを支えた母の愛

有料会員記事

山田佳毅
[PR]

 母と娘ならではの二人三脚なのかもしれない。

 5月30日、愛知・セントクリークGCで、女子ゴルフのリゾートトラストレディス最終日があり、勝みなみが2019年5月の中京テレビブリヂストンレディスオープン以来、2年ぶりの優勝を果たした。

一番悔しかった大会で勝利

 勝にとっては、3年前にプレーオフで敗れた舞台。粘りを貫いた。

 1番でバンカーに入れ、いきなりダブルボギーをたたいたが、「切り替えて自分のプレーを実行した」。強風と厳しいピン位置で上位選手が崩れる中、2番以降はノーボギー、3バーディー。安定感が光った。

 「プロになって一番悔しかった」大会を制し、キャディーとして支えてくれた母の久美さん(54)とともに高々と優勝カップを掲げた。

 勝はいま女子プロ界で活躍する、1998年代生まれの「黄金世代」の一人。7年前、15歳9カ月で日本女子ツアーの最年少優勝を飾った。黄金世代の台頭は、勝のこの優勝から始まったと言っていい。

 ただ、この2年間は勝てなかった。6月の全米女子オープンに出場する渡米前のタイミングで、久美さんは今大会のキャディーを買って出た。

 華奢(きゃしゃ)な体でバッグを担ぎ、4日間、コースを歩き続けた。コースを外れても、娘のウェアを洗濯し、ホテルに炊飯器を持ち込んでお米を炊き、ラウンド中に食べるおにぎりを握った。4日目のおにぎりは「鹿児島のカツオでんぶをまぶしたもの。それに梅も」と久美さん。娘の体のケアも手伝う。

 新型コロナがはやりだした昨年1月ごろから、けが防止のため体の強化トレーニングを始めた娘と一緒に、久美さんも鍛え始めた。「以前は首も回らなかったのに、今はもうこんなに」と、首を左右に振ってみせる。これまでもキャディーを務めたことはあるが、娘の試合にしっかり付き合える体力がついたのだという。

のめり込む娘と支える母

 体力だけではない。キャディーに名乗りを上げたのは、娘の性格をよく理解している自覚があるからだ。

 「娘は気持ちが負のスパイラ…

この記事は有料会員記事です。残り570文字有料会員になると続きをお読みいただけます。