「すみませんッス」「人生詰む」店主の思い託した貼り紙

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小松万希子、浪間新太、大下美倫
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 5月末で終わるはずだった緊急事態宣言が1日、再び延ばされた。今度は20日までという。影響を大きく受ける飲食店は店頭に貼り紙を出し、休業の延長を知らせている。出口が見えない苦悩、その中で前を向こうという姿勢。文面には店主たちの思いがにじむ。

 「休業させて頂きます。ホンマにすみませんッス」

 京都市中心部の繁華街。木屋町通り西側の居酒屋「わたなべ横丁」の入り口ドアには、筆書きのそんな貼り紙が5枚、並んで貼られている。

 最初の貼り紙は時短営業を伝える4月6日のもの。京都府が独自で時短を要請したためだった。2枚目は4月12日に「まん延防止等重点措置」が適用され、時短が延長されたからだ。

 4月25日からの緊急事態宣言で酒類の提供停止が求められ、休業に切り替えて3枚目。5月31日まで宣言の延長が決まって4枚目。6月20日までの再延長で、ついに5枚になった。

 入り口には赤ちょうちん、奥に向かって延びる立ち飲みカウンター。店主の渡辺周さん(50)は「うちはお客さんと一緒に遊ぶ店。普段の調子でメッセージを書きました」と話す。

 貼り紙を並べることには実は理由がある。協力金の申請に必要な、要請に応じたことを示す証拠になるからだ。並べた貼り紙が分かりやすく状況を伝える。

 あと1枚、貼れそうなスペースがある。「また延長で場所が埋まることもありえる。できればそうならないで元通りに営業できるようになってほしいですね」

消えたにぎわい でも「生きてるよって」

 「これで最後と思って 我慢…

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