3人産んでいいと言われても…中国の家庭、ためらう理由

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泉州=西山明宏、瀋陽=平井良和
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 中国共産党が3人目の出産を解禁する方針を示した。背景には、少子高齢化が中国の発展を阻害しかねないという習近平(シーチンピン)指導部の強い危機感がにじむ。

 5月に発表された10年に1度の人口調査では、六つの省や地区で10年前から人口が減少。最も人口が減っていた黒竜江省(約17%減)の一部では、すでに2016年から夫婦1組につき3人までの子を持つことが認められている。

 しかし、対象地域の村で農業を営む女性(39)は「3人目はとても考えられなかった」と言う。中学3年と小学2年の2人の子の教育費がかさみ、まったく余裕がない。夫婦共働きで面倒を見る時間もなく、「周囲でも3人目を産んだ人はほぼいない。20代の人たちは2人目も産まない」と話す。保健政策を担う国家衛生健康委員会も対象地域について「緩和はされたが、子どもを産みたいとの意欲は低いままだ」と認めている。

 全国的に少子化の大きな原因…

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