4度目のパラ五輪めざすパラサイクリング藤田征樹選手

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能田英二
【動画】4度目のパラ五輪待つメダリスト 藤田征樹さん=能田英二撮影
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 パラサイクリングの第一人者は4度目のパラリンピック出場権の獲得を待っている。北海道稚内市出身の藤田征樹選手(36、藤建設)。過去3回すべてでメダルを獲得した実力者だ。初の頂点に立つため準備に励む。

 藤田選手は自宅のある茨城県土浦市を拠点に、カナダ製の愛車で個人練習を積む。4月中旬の取材では、競技者に人気の練習場所の茨城県つくば市の峠道を何度も上り下りした。上着の袖に付けた虹模様をアルカンシエルといい、世界選手権覇者がその種目に限り、生涯、着用を許される。2015年のロードで勝った藤田選手は「背筋が伸びる」と誇らしげだ。

パラサイクリング

障害の程度により適合するクラスに分かれ、競技する。使用する自転車は、通常の二輪(Cクラス)、三輪のトライシクル(T)、2人乗りタンデム(B)、ハンドサイクル(H)。レースには屋外を走るロードと、傾斜のある専用走路バンクを使うトラックがある。藤田選手はC3のクラスで2016年リオ大会のロードタイムトライアル銀など、3回のパラリンピックで計5個のメダルを獲得した。

 日本代表合宿ではコーチから直接指導を受けられるが、普段は電話やメールでやりとりする。自転車に取り付けたセンサーでペダルの回転数や出力、時速などを計測し、コーチに送る。レースや練習のあと、客観的な数値をもとに話しあう。「心境や自分の感覚をデータに乗せて共有している」

 稚内高校までは陸上の中距離選手。自動車など輸送機械に関心があり、東海大工学部へ進んだ。2年の春にサークルでトライアスロンを始めた。しかし、その夏、帰省した際に交通事故にあい、両足を切断した。

 リハビリは半年に及んだ。復…

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