慶大でも優勝 大阪桐蔭史上最高の主将のリーダー論

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山口史朗
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 東京六大学の春季リーグ戦を制した慶大の福井章吾主将(4年)は、大阪桐蔭高時代、「大阪桐蔭史上最高の主将」と言われた。慶大でも堀井哲也監督が「今すぐに監督になってもいいくらい」と評するキャプテンシー。高校時代から彼を取材する記者は春のリーグ戦前の3月、福井に組織論、リーダー論を聞いた。

 ――昨秋に主将に就任して半年ほど。大学生のキャプテンはまた高校とは違いますか?

 「全然、違いますね。まず、部員の数が違う。高校の時の2倍以上(慶大は165人、大阪桐蔭は63人だった)いるので」

 ――人数が多いことによる難しさは。

 「難しさは、なかなか全員と会えないこと。僕のキャプテンとしての持ち味はコミュニケーション力。コロナの緊急事態宣言もあって全体練習ができない日々が続くのが一番難しかった」

 ――コミュニケーションが取れない中で、どんな工夫を?

 「高校になくて大学にあるのが、『学生スタッフ』の存在です。学生コーチや新人監督。リーグ戦を戦う『Aチーム』だけではなく、そこに入れない上級生のチームや下級生主体のチームなどに分かれているのですが、どのチームにもまとめ役の学生スタッフがいる。彼らとのやりとりを大切にしています。Aチームで共有されたものを学生スタッフ間で共有し、部員全体に落とし込んでいく。そこがおろそかにならないようにやっています」

 ――福井主将になって、これまでと変えた部分は。

 「一番はやっぱり、環境整備。去年のリーグ戦は春も秋も2位でした。あと一つの勝利、あと一つのアウトが取れなかった。どの大学も技術的な差がない中で、『人』としての成長が大事だと思った。寮の中のスリッパを整えたりとか、グラウンドの草むしり、ボール拾いをもう一度見直したりしようという話を一番最初にしました」

 「色んな選手に責任を持たせる改革もしています。去年まではキャプテンがアップやベースランニング、打撃練習の前に確認事項を話す形だったんですけど、僕はあんまりそういうのは好きじゃない。ベースランニングもアップも、僕は先頭を走らないですし、役割を分担しました。色んな意見を出すことが、チームをよくする上では大事だと思った」

 ――高校の時は、すべての練習前に必ず福井主将がひとこと話してから練習に入っていた。今はそうじゃない?

 「高校生って価値観があるに…

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