ツタの手入れも職人芸 阪神園芸「源流」は緑にあり

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内田快
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スポーツ好奇心

 野球の聖地・阪神甲子園球場。シンボルとも言えるのが外壁を覆うツタだ。阪神タイガースの球団スタッフから「ツタの世話をずっとやっている阪神園芸の人がいる」と聞いた。阪神担当としてよく甲子園には行くが、手入れしている様子は見たことがない。「作業を見せてください」と、阪神園芸に申し込んだ。

 「窓の方にはみ出たり、室外機、スピーカーにからみついたりしているツタを切っていくんですよ」

 ツタを担当する阪神園芸の社員は3~4人。責任者を務める松本匡司(まさし)さん(35)が、脚立の上でハサミを動かす。ツタは茎に吸盤があり、れんがの壁にくっつくようにして、場所によっては1年に5メートルも伸びるという。

 多いときは週に5日、水のタンクを積んだトラックで外周を回って、水やりをしながら、気になるところを剪定(せんてい)していく。「春先から夏の終わりまでは、仕事の7~8割は水やり。葉っぱの状態を見ながら、液体肥料を混ぜるときもある」

 作業する時間は「お客さんがいない時間」。ナイターがある日は昼までに。高校野球の開催中は夕方から夜にかけて行っている。

 壁の高いところはというと、高所作業車を使う。時期は春と夏の甲子園大会前の年間2回。「高校野球のときに一番きれいな状態を見せたいから」。それぞれ1週間ほどをかけて整えていくという。

 阪神園芸といえば、グラウン…

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