稚内の漁船拿捕 市長ら、ロシア側に早期解放求める文書

榧場勇太、松尾一郎
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 北海道稚内市の底引き網漁船「第172栄宝丸」がロシア警備当局に拿捕(だほ)された問題で、道や稚内市、漁協関係者が1日、ロシア側に早期解放を要請した。

 稚内市の工藤広市長と漁船が所属する稚内機船漁協の風無成一組合長が、道の古村龍次水産局長とともに在札幌ロシア総領事館を訪れ、セルゲイ・マーリン総領事に要請書を提出した。

 提出後取材に応じた古村水産局長によると、マーリン総領事は「解放の見込みについて情報を持ち合わせていない」としたうえで要請内容をロシア政府とサハリン州に伝えると回答したという。工藤市長は「乗組員には高齢の方もおり、一日も早い解放が市民の願いだと伝えた」と話した。

 また、道は1日の道議会水産林務委員会で栄宝丸の状況を報告。乗組員14人は船内に拘留され、持病を持つ人もいるが、5月31日午前時点で健康状態に問題はないという。現地での裁判は7月15日に行われる見通しだが、それまで乗組員の拘束が続くかは不明という。(榧場勇太、松尾一郎)