五輪議論深まるか 都議会の定例会開会

東京都議選2021

軽部理人
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 東京都議選(6月25日告示、7月4日投開票)前、最後となる都議会の定例会が1日、開会した。所信表明演説で、小池百合子知事は、開催まで残り50日あまりに迫った東京オリンピック(五輪)・パラリンピック開催に向けた意欲を改めて強調。一方、7日まで続く定例会では選挙戦を見据え、大会の開催是非に向けた議論が行われる見通しだ。

 「現在の感染状況などから、大会開催への不安を感じる声があることは承知している。安全安心な大会運営が最優先であることは言うまでもなく、実効性ある新型コロナウイルス対策が極めて重要だ」

 午後1時過ぎに始まった都議会本会議。小池知事は所信表明演説でそう述べた。その上で「来日人数の削減」「選手の行動や健康管理の徹底」「医療体制見直し」という三つの対策を挙げ、「開催に向けた総仕上げを着実に行う」と強調した。

 ただ、コロナ禍で大会に対する世論が厳しくなるなか、都議会の一部会派は大会の「中止」や「延期」を都議選の公約に掲げる。定例会に先立つ5月28日の文教委員会では、大会中止を求める住民からの陳情を審議。立憲民主と共産が賛成したが、都民ファーストの会と自民、公明が反対して不採択となった。

 こうした大会をめぐる議論は、2日に予定されている都議会の代表・一般質問でも展開されるとみられる。ある都議は「五輪がどう運営されるのか、それとも中止されるのか。有権者の関心は日増しに高まっており、都議会への注目度も上がっている」と話す。

 都は1日、総額4552億円となる補正予算案など54議案を提案した。(軽部理人)