「五輪以上」女子ラグビー代表が語る国内大会の価値とは

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野村周平 堤之剛
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 コロナ禍で昨年の大会が中止となり、2年ぶりの開催となった7人制ラグビーの国内サーキットシリーズ「太陽生命女子セブンズ」(朝日新聞社後援)。7回目となる今回は、東京五輪代表候補選手たちも最終選考を兼ねて参戦し、近年以上にレベルの高い戦いが続いている。日本の7人制女子を長年引っ張ってきたリーダー、代表主将の中村知春(33)に大会の現状はどう映るのか。未来への提言、五輪への思いも聞いた。

 「五輪以上に意味のある大会」

 太陽生命セブンズを、そんな言葉で中村は表現する。女子ラグビーの強化基盤であり、競技の裾野を広げる場。東京五輪に向けて実戦経験を養うために参戦した今大会で、改めてその価値に気付いた。

 かつて簡単に奪えていた球を取れない。個々の当たりの強さはアジアでの国際大会と同等だと感じる。チームごとの特色も出てきた。「(2014年の創設時から)とんでもなくレベルが上がった。こんなに選手が成長する大会があるのか、と思うほど」

 今季の第1戦・東京大会(5月1、2日)では、本来なら若手中心で編成するチャレンジチームを、五輪代表候補だけで編成。中村も出場し、「勝って当たり前」の重圧をはねのけて優勝した。ただ、初参戦の四国大に前半リードを許した時は「焦らされた。少し前なら対戦する前から相手がビクビクしていたはず。でも、今は『代表を食ってやろう』という気概を各チームから感じた」。

スピードの差、どう埋めるか

 16年リオデジャネイロ五輪までの日本代表は、選抜した選手を長期合宿で鍛えてきた。その方針は継続中だが、12チーム中10位に沈んだ五輪後は世代交代が進み、太陽生命セブンズで活躍した選手に、より門戸が開かれるようになった。「代表が、いい意味で身近な存在になった」と中村。

 一方、国際大会とのレベルの差も感じている。「一番はスピード」と中村。国内なら相手と距離を取って守っても追いつくことができるが、海外では一気に走り切られるケースも多い。中村はこんなことを考える。

 「例えば、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの選手がこの大会に出たいと思えば、個人的には受け入れてもいいと思っている。できることは全部やった方がいい」

 海外の連盟では、実際にそう…

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