お中元は「必需品」 百貨店、休業要請土日も売り場営業

根本晃
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 名古屋市内の百貨店で2日、お中元商戦が始まった。緊急事態宣言の延長で、百貨店では土日の休業要請(生活必需品売り場を除く)が続いている。ただ、各店ともお中元は「必需品」と判断して、特設売り場などで土日も販売することにしている。

 東海地方で売り上げ一番店のJR名古屋高島屋はこの日、10階に特設売り場を開設。開店と同時に大勢の客が訪れ、アクリル板が設けられたカウンターで商品を注文していった。感染対策でネットでの事前の入場予約を促し、注文を待つ待合室の人数も制限した。

 巣ごもり需要で自分用に買い求める客も多いとみて、スイーツやウナギなど「ごほうびグルメ」の品ぞろえを増やした。愛知県春日井市から来店した女性(57)は「父を世話してくれている妹にお礼を込めてアイスを贈ります。ついでに自分用に和菓子も買うつもりです」と話した。

 他の百貨店にも売り場が設置され、初日恒例の従業員によるガンバロー三唱を昨年に続き、見送る店もあった。

 コロナ禍で百貨店の業績が厳しいのは東海地方も同じで、愛知県が先月22日から土日の休業要請をしている影響も大きいという。各店とも要請に従うが、お中元売り場の営業は続ける方針だ。

 高島屋の担当者は「お中元の中心は食料品で、県が生活必需品と示しているため」。別の百貨店の担当者は「贈答文化があるので、(コロナ禍でも)お中元が必要なことには変わりない」と話している。(根本晃)