「大商大を日本一に」大垣日大出身の首位打者は投手登録

高橋健人
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 7日開幕の全日本大学野球選手権大会(東京・神宮など)に出場する大阪商業大には、「二刀流」に挑む3年生がいる。

 岐阜・大垣日大高出身の修行恵大(しゅうぎょうけいと)。高校時代は好右腕として注目を集め、大学ではリーグ屈指の好打者に成長した。

 今春の関西六大学リーグ戦、1番一塁手で起用された修行の打撃は絶好調だった。

 リーグ最多の15安打を放ち、打率3割7分5厘で首位打者に。

 4月18日の龍谷大との1回戦の一回から翌日の2回戦の五回まで、1死球を挟んで8打数連続で安打を連ね、リーグ新記録まで樹立した。

 ポジション登録が投手とは思えない活躍ぶりで、大商大の4季連続(中止の昨春は除く)21度目の優勝に貢献した。

 高校時代から片鱗(へんりん)はあった。

 2年生エースとして臨んだ2017年の第99回全国高校選手権岐阜大会では5試合計24回余りを投げて失点はわずかに4。打者としても5割5分6厘の高打率を残し、投打で甲子園出場に貢献した。

 翌年夏の岐阜大会でも6試合38回余りを投げて失点4と安定。打率は2割7分8厘だったが、2年連続で岐阜代表の座を勝ち取った。

 大商大では主に投手として頑張るつもりだった。そのための練習が打力まで押し上げたのでは、と本人はみている。

 1年生の時からブルペンでは通常と逆に、低い位置から高い位置に左足を踏み込んで投げる練習法に取り組んだ。

 より下半身に負荷をかけて強化し、球の切れを増そうという工夫だったが、打撃にもいい効果が出た。

 腰の回転の鋭さが増し、バットに力が伝わりやすくなったという。「投手として見ていたが、打撃がどんどん良くなった」と富山陽一監督。昨秋から一塁手として出場機会を増やしていった。

 投球と打撃双方への挑戦にやりがいを感じているようで、「どちらでもチームの勝ちに貢献できるようになりたい」と修行。

 富山監督も「自他ともに納得がいく投球を見せてくれれば、いつでも(投手としても)行く」と期待を寄せるが、今回の全日本大学選手権では打者に専念する予定だ。

 中止だった昨年をのぞき、4大会連続11回目の出場となる大商大の最高成績は1975、76年の準優勝だ。

 昨年までの6年間11季で優勝9度と、近年の関西六大学では圧倒的な存在だが、いまだ日本一の経験はない。

 「大商大を日本一にするために入学した」と修行は言う。初戦は開幕日の7日、相手は東亜大(中国)。まずはリードオフマンとしてチームをしっかり引っ張りたい。(高橋健人)