子どものスポーツ活動、親の負担が…19日に記者サロン

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 スポーツ活動に打ち込む子どもを応援したい、でも、親の負担が重い――。その悩み、みんなで語り合ってみませんか?

 お茶くみなどの当番制や、保護者同士、保護者とコーチの人間関係などの問題について、解決策を探るオンライン記者サロン「子どもとスポーツ~親の負担で悩んでいませんか?~」を6月19日(土)午後9時から開催します。

 このテーマを取材している中小路徹編集委員、藤田絢子記者、金島淑華記者と、参加者の皆さんをオンライン会議システム「Zoom」でつなぎます。

 匿名やペンネームの使用、顔を出さずにチャットのみでの参加も可能です。皆さんの体験談や考えを聞かせてください。

 朝日新聞デジタルの有料会員なら、どなたでも無料で参加できます。定員(30人)を超える応募があった場合は抽選となります。申し込みはhttps://que.digital.asahi.com/question/11004560別ウインドウで開きますから。

連載「子どもとスポーツ」も配信しています

 朝日新聞デジタルでは、子どもとスポーツの今を考える長期企画「子どもとスポーツ」を配信しています。

 5月に連載した「子どもとスポーツ~親の役割って」では、子どものスポーツの現況や課題をリポートしました。子どもがするスポーツなのに、実は保護者にも様々な悩みがある。それをどう解決していったかという実例について、連載を担当した一人、中小路徹編集委員が朝日新聞ポッドキャストで報告します。

 Q 子どものスポーツ現場では、「お茶当番」を代表例とする保護者の負担の問題があるのですね。

朝日新聞ポッドキャストは

Apple PodcastやSpotifyなどで配信しています。音声プレーヤーの右上にある「i」の右上にあるボタン(購読)でリンクが表示されます。

 A チームによりけりですが、重い負担を強いられる保護者がいるのも事実です。ある野球チームに子どもが入っていた母親は、「このままでは早死にする」と限界を感じ、我が子に退団してもらったそうです。

 このチームの当番の集合時間は午前6時半で、試合がある日は午前4時半。トラックに詰め込んである道具の準備、監督へのお茶出し、昼食の用意といった「仕事」は多岐にわたりました。練習は午後4時に終わるのですが、帰れません。上級生が遠征から戻ってくるまで待っているという暗黙のルールがあったのです。

 Q 保護者同士の人間関係の難しさも、悩みの種になるのですか?

 A 子どものスポーツ活動への関わり方には、家庭によって温度差があるのが一般的です。ところが、一生懸命な人が、参加回数が少ない保護者を責めるようになることがあるのです。

 Q 「ボスママ」と言われる保護者ですね。

 A 子どものスポーツ活動にのめり込んだ人が、周囲に影響力を持ち、本来は対等なはずの保護者たちを支配するようになります。こうなると、周囲はその人を忖度(そんたく)し、建設的な話し合いもできない状態になってしまいます。

 Q 親の負担感は、実はジェンダーの問題だという研究があるようですね。

 A 笹川スポーツ財団が行ったインターネット調査です。子どもがスポーツをしている家庭で、母親と父親の関与度を比べると、ユニホームや練習着の洗濯、子どもの送迎、練習の付き添い・見学といった多くの要素で、母親がメインでした。

 父親が母親と同等かわずかに上回ったのは、練習の指導など、競技に直接関わる部分のみ。親の負担の背景には「女性が支えなければいけない」という構造的な問題もあったわけです。母親は積極的なボランティアになれず、「お母さんの仕事が一つ増えた」という義務感が生じていると、調査の担当者はみています。

 Q 保護者の負担を減らす改善をしているチームもあるそうですね。

 A 一つの例は、群馬県の野球クラブです。保護者のお茶当番、遠征時のバスの運転の当番制を廃止しました。試合の審判は子どもがやり、バスも指導者が運転するといった改革に踏み切りました。保護者の負担が、子どもの野球人口が減っている背景にもなっているとみているようです。

 別の野球チームでも当番制を廃止しました。すると、手伝いは自由意思になるので、他の人に活動を強要するボスママのような存在はなくなったという実例もあります。

 Q 親の得意なことを生かす、というやり方も効果的なのでしょうか。

 A 保護者の手伝いを必要としないクラブは、費用がかかります。多くの地域のスポーツクラブは、保護者のボランティアの活動があってこそなので、いかに保護者が楽しめるか、も焦点になります。

 神奈川県バレーボール少年団は、当番はあるのですが、それ以外に保護者の得意なことをやってもらっています。大会への登録手続きやフェイスブック更新などは、パソコンの得意な方。看護師の方には、熱中症やコロナ対策について子どもたちに講義してもらう。DIY好きなお父さんは、垂直跳びの数値を測る道具などの練習器具を作る。「好き」を生かすことで、チーム運営への参画意識が高まる雰囲気をつくっています。