生活保護の申請、11年ぶり増加 20年度22.8万件

久永隆一
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 2020年度の生活保護制度の利用申請件数は、前年度に比べて2・3%増、新しく利用を始めた世帯数は同2・1%増となった。申請件数と利用開始世帯数はともにリーマン・ショック直後の09年度に増えて以降は減少が続いていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて11年ぶりに増加に転じた。

 厚生労働省が2日、今年3月の申請件数などの概数を公表し、20年度分が出そろった。20年度の申請件数は22万8081件、利用開始世帯数は20万2856世帯だった。

 20年度の申請件数の毎月の推移をみると、新型コロナに対応する最初の緊急事態宣言が出た20年4月に伸び率が前年同月比24・9%増と跳ね上がり、年度内で最も高くなった。

 同5~8月は前年同月を下回って推移したものの、同9月から今年3月まで7カ月連続で前年同月を上回った。この7カ月間は増加幅も上がり続け、3月は前年同月比8・6%増となった。

 保護開始世帯数でも、20年4月が同14・9%増で、年度内で最も高い伸びを示した。6~8月は前年を下回ったものの、同11月以降は前年を上回る状態が続いた。(久永隆一)