定番アイス、コロナ禍で増す存在 訳は価格かカロリーか

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森田岳穂
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 アイスクリーム市場の拡大傾向が続いている。総務省の昨年の家計調査では、アイスへの年間支出額(2人以上世帯)が初めて1万円を超えた。なかでも歴史の長い定番商品は好調で、コロナ禍でさらに存在感を増しているという。その人気の秘密を探った。

 井村屋のあずきバーシリーズの昨年度の販売本数は前年比16%増の2億9200万本と、過去最高を記録した。小豆が健康面で注目されたことや、外出自粛で自宅でおやつを食べる機会が増えたことなどが背景にあるとみる。1973年の発売以来、甘さや原材料は随時見直してきた。担当者は「不易流行の考えを大切に、小豆を生豆から炊く製法などは守りつつも、時代に合わせてきた」と話す。基本の「あずきバー」の希望小売価格は税込み75円。

 60年に発売されたホームランバー(協同乳業)も昨年度の販売額が同15%増えた。「小遣いで買えるように」と原材料の見直しを重ねて税抜き70円に抑えているのが好調の一因とみる。巣ごもり需要で菓子への支出が増えがちなため、「価格面も重視するお客様が増えているようだ」と担当者。

 アイス全体でみると、豪華な高価格商品の増加や原材料費の上昇で、1リットル当たりの単価はこの20年で35%上がった。それに対し、定番商品の値上げは小幅なケースが多く、相対的にお得感が増したといえる。

 定番商品は、高額なアイスに…

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