第3回万葉集をポップや詩吟調で 2500人が3昼夜かけて

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――君が行く道のながてを繰り畳(たた)ね 焼き亡(ほろ)ぼさむ天(あめ)の火もがも

(あなたが流されていく長い道のりを繰ってたたんで、焼き滅ぼしてしまう天の火が欲しい)

 情念がこもった恋の歌を、長い柄のついた「さしば」を手にした万葉衣装の女性が琴に合わせて歌うユーチューブ動画。背景は「味真野苑」(あじまのえん、福井県越前市)だ。流刑になった中臣宅守(なかとみのやかもり)と都に残る狭野弟上娘子(さののおとがみのおとめ)が贈り交わした63首の万葉歌にちなんで1970年代に県が整備。4・7ヘクタールの苑内には万葉学者・犬養孝(いぬかいたかし)が揮毫(きごう)した2人の歌碑が立つ「比翼の丘」をはじめ、ウメ、フジ、ハギなど万葉集に詠まれた四季の花が咲く庭園、継体天皇と照日の前のロマンスにもちなんだ「恋のパワースポット」などがある。万葉歌人たちの恋の歌をビジュアルに解説する万葉館には県外客も多い。

 動画には男女8人が参加、味真野苑や継体天皇像の前、毫攝寺などで2人の63首を歌った。味真野観光協会は例年5月に「あじまの万葉まつり」を開き、宅守と狭野弟上娘子に扮した地元の万葉中学校の生徒ら数百人が万葉行列をする。コロナ禍で昨年と今年は中止となったが、83年から続く行事だ。「5千人ほどの地区で、幼い頃から参加するまつりとして定着しています」と事務局長の大橋治(61)。

 動画を配信するのは、富山県

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