広がる「服の回収・再利用」 高島屋もスタート
橋田正城
不要になった服を回収して再利用する取り組みが加速している。化学繊維や水などを多く使うファッション業界は、環境負荷が高いと言われてきた。循環型に切り替えようと、「服から服をつくる」ビジネスを模索する動きが相次ぐ。
高島屋は2日から、再生ポリエステル製の服などを販売して、不要になったら店頭で回収して素材を再利用する取り組みを始めた。
「デパート デ ループ」と名づけた企画で、ポリエステルの再生技術を持つ企業、日本環境設計と協業。回収した服は同社の工場に運び、繊維原料として再利用できる状態にして、メーカーに次の製品づくりに活用してもらう。
Tシャツ、婦人服(ワンピース、カットソー)、紳士服(ジャケット、スーツ)、リビング用品(エプロン)など約60アイテムを店とウェブで販売する。コストを抑えるように努め、多くは既存商品と同程度の価格設定になったという。新宿と大阪の「ループ」は期間限定の出店だが、その後は主要店などの各売り場で同様に販売・回収する。
ポリエステルは、丈夫で手触…