再審無罪の母「違法捜査」証言 東住吉女児焼死国賠訴訟

米田優人
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 大阪市東住吉区で1995年に女児(当時11)が焼死した火災で殺人罪などに問われ、再審無罪が確定した母親の青木恵子さん(57)が国と大阪府に損害賠償を求めた訴訟で、青木さんに対する尋問が2日、大阪地裁であった。青木さんは当時の捜査について「刑事に言われるがまま自供書を書かされた。私のようにつらい思いをする人が出てほしくない」と証言した。

 青木さんは当初否認したが、取調官に娘の写真を見るよう首を押さえつけられたり、「母親失格だ」と言われたりして追い詰められ、うその自白をしたと説明。「いくら『やっていません』と言っても、犯人扱いされた」と述べ、取り調べの際には弁護士の立ち会いを認めるよう求めた。

 国や府側は訴訟で、違法な捜査はなかったと主張している。

 青木さんは保険金目的で放火して娘を殺害したなどとして2006年、殺人罪などで無期懲役の判決が確定。大阪地裁の再審で16年8月、自白は誘導された疑いがあり、火災は自然発火の可能性があるなどとして無罪判決を受けた。青木さんは違法な取り調べで自白を強要させられたとして、国や府に約1億4千万円の損害賠償を求め、同年12月に提訴した。(米田優人)