「最高の自分を」 優先接種に反対したメダリストの思い

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ロンドン=遠田寛生
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 東京オリンピック(五輪)の開幕まで3日で50日となった。国内では新型コロナウイルス感染が収束する気配は見られず、開催に反対する声も日ごとに大きくなっている。先行きが不透明ないま、海外の選手たちは何を思うのか。

 東京五輪レスリング女子76キロ級に挑むカナダのエリカ・ウィービー(31)は、2016年リオデジャネイロ五輪75キロ級の金メダリストだ。自身の立場を使って発信することを一つの使命と考えている。

 新型コロナウイルスのワクチンがいまほど普及していなかった今年1月、国際オリンピック委員会(IOC)の一人のメンバーが、五輪選手にワクチンを優先接種するべきだと唱えた。

 ウィービーはこれを知り、すぐさま自身のツイッターに書き込んだ。

 「カナダ代表として東京五輪に出たい。次世代の少年少女に刺激を与え続けたい。でも地域の安全が第一。リスクのある方からの対策がとられた接種計画が必要だ」

 反対の意思表示に、カナダのオリンピック委員会CEOもすぐさまツイッターで同調した。

 ウィービーが拠点とするカルガリーでは昨春に都市封鎖がおこなわれ、約3カ月間、対人練習ができなかった。

 いまでも日々変化する感染状況によっては、練習施設が使えなくなる。コロナ禍で生まれた地域間での練習環境の格差について、「世界で信じられないほどの不平等がある」と語る。

 それでも、「五輪をやらない、というのは違うと思う。今こそ五輪は必要だと感じる」。

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