党規約改正、金正恩氏「独り立ち」? 独自色で統制強化

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ソウル=神谷毅
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 北朝鮮朝鮮労働党が1月の党大会で規約を改正し、祖父の故金日成(キムイルソン)主席や父の故金正日(キムジョンイル)総書記の名や、「主体」や「先軍政治」といった2人にまつわる用語を大幅に削除したことが分かった。複数の関係者が明らかにした。規約に新たに設けられた「第1書記」は、金正恩(キムジョンウン)総書記に何かが起こった場合に「代理人」を置くための備えとの見方が出ている。

 北朝鮮憲法では国が「党の領導のもとに、すべての活動を行う」とされ、党規約は党を国より上に位置づける。このため党組織や党員が守るべき規範や活動の原則などを定める党規約は、憲法よりも上位にあるともいえる。

 正恩氏はこれまで、髪形などの容姿を含めて主に祖父のカリスマを統治に活用してきたが、独自色を打ち出すことによる統治強化に乗り出したようだ。党規約から祖父や父の名を全て削除したわけではないが、金氏一族による「唯一的領導体系」の北朝鮮で2人の名を一部でも削除すること自体が異例。正恩氏は4月、青年団体名からも2人の名前を削除しており、「先代からの独り立ち」を進めている様子がうかがえる。

 党規約の改正では、「先軍政治」という用語を「人民大衆第一主義政治」に代えたことも特徴だ。先軍政治は、1990年代に経済が崩壊の危機に直面した際、軍を中心に据えた正日氏の統治方針を指す。

 ほかにも祖父や父への過度な…

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