石綿被害者、30年後に3.1万人 国が初めて推計示す

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山本恭介、野口陽
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 建設資材のアスベスト(石綿)による健康被害について、厚生労働省は新設する基金で補償する被害者が計約3万1千人に上るとの推計をまとめた。現在確認できている被害者に加えて30年間で新たに1万9500人が対象となり、総数は現在の3倍近くに拡大する見通しだ。国が将来の予測を示すのは初めて。

 訴訟を起こしていない被害者を補償するための基金を創設する法案は2日、衆院厚生労働委員会で可決された。全党・全会派が賛同した議員立法で提出。3日には衆院本会議で可決される見通しで、16日の会期末までの成立を目指して審議が進む。

 補償の対象となるのは1975~2004年に、屋内建設作業などに従事して石綿関連の病気を患い、労働災害や石綿健康被害救済法で認定された人とその遺族ら。基金から最大1300万円を支払う。申請や支給は来年度に始まる見通しで、政府は補償金などで総額約4千億円を見込む。

 厚労省は2日の厚労委員会で…

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