公募の副市長人事案、2度目の否決 市長手法に議会反発

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大久保貴裕
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 2019年参院選をめぐる買収事件に揺れた広島県安芸高田市で2日、市長肝いりの副市長人事案が市議会に否決された。全国公募で約4千人から選んだ女性の登用を目指したが、3月議会に続いて2度目の否決となった。政治改革を急ぐ中で起きた市長と議会の対立は泥沼化し、住民には疲弊感も漂う。

 人口3万人弱の街で「年収約1200万円」「応募窓口は大手転職サイト」――。型破りな手法が耳目を集めた副市長公募。人口減少に苦しむ中で「変革を起こすための攻めの要」と位置づけ、市は3月、国内外4115人から大阪府出身の30代の女性を選んだ。だが、実際に副市長の椅子につくことはかなわなかった。

 「残念との言葉に尽きる。理屈が通っていない。耳を疑うシーンが何度もあった。あの反対理由で市民に申し開きが立つのか」

 人事案を否決され、石丸伸二市長は記者団にこう憤りをあらわにした。副市長候補だった女性は官民連携のコンサルティング業務で豊富な実績を持つ。この日の審議でも「面白い街をつくる起爆剤」「大役を十二分に果たせる」など評価する声が相次いだが、いざ採決となると賛成5、反対10の大差で否決された。

 同じ人事案は3月議会にも提出され賛成7、反対8で一度否決された経緯がある。石丸氏は記者団に「区切りを付ける」として、この女性の登用を断念する考えを表明した。

居眠り市議をSNS投稿 「感情的なしこりが」

 肝いり人事はなぜ頓挫したのか。この日の議会で理由に挙がったのは市長の政治姿勢だ。

 反対の立場で発言した公明党

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