左翼ゲリラ「テロの悪夢」再び? ペルー大統領選に影も

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サンパウロ=岡田玄
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 大統領が相次いで交代するなど政治の混乱が続いた南米ペルーで6月6日、大統領選の決選投票がある。世論調査では、急進左派のペドロ・カスティジョ氏(51)を、アルベルト・フジモリ元大統領の長女の右派ケイコ・フジモリ氏(46)が追っている。

 カスティジョ氏は小学校の教師で、労働組合活動家出身だ。既存の政治家や政党の腐敗を批判し、格差是正を訴え、コロナ禍で打撃を受けた貧困層や地方部で支持を伸ばした。当初は主要候補ではなかったが、4月の第1回投票では19%を得票し、首位だった。

苦戦続くケイコ・フジモリ氏

 3回目の決選投票進出となったケイコ氏は差を少しずつ縮めてはいるが、苦戦が続く。2016年の前回大統領選では第1回投票で39%を得票したが、今回は13%にとどまった。主な理由は「負のイメージ」。党首を務める野党「フエルサ・ポプラル」は国会で最大会派だったが、ビスカラ元大統領と対立し「腐敗の温床」と批判された。ケイコ氏自身も資金洗浄疑惑で一時収監された。

 ケイコ氏は司法に協力すると述べて、自身の潔白を主張している。人権侵害で有罪となり、収監されている父アルベルト氏の恩赦を認めるとも発言して旧来のフジモリ派の支持を取り付ける一方、強権的な父の政治手法とは距離を置く穏健な姿勢を強調する。

 こうした「左右対決」の構図が続く中、大統領選にも影響を与えかねない事件が起きた。

 5月23日夜、ペルー中部フ…

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