空港で阻まれ… 娘が重体の中国の活動家、訪日できず

北京=高田正幸
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 留学先の日本で倒れて重体となった長女に面会するため中国当局に出国許可を求めていた人権活動家、唐吉田氏(52)が2日、出国を試みたものの空港で警察当局に阻まれた。唐氏らが朝日新聞に明らかにした。

 唐氏や日本の関係者によると、長女(25)は今年4月30日、自宅で倒れているところを知人が発見。結核と診断されて入院したが、意識がない状態が続いている。

 唐氏は人権派弁護士として活動していたが、2010年に弁護士の資格が取り消され、警察当局によって出国も認められなくなった。今回は長女の容体悪化を受けて出国許可を求めたが、「許可できない」と告げられていた。

 唐氏や支援者によると、唐氏は2日午前の福建省成田空港行きの航空便を購入。チェックインはできたが、出国審査場で警察当局者に止められて「出国を認めない」と告げられた。中国の出入国管理に関する法律は「国家の安全や利益に危害を及ぼす可能性がある」と判断した場合に出国を認めないと規定しており、当局者はこの規定を根拠にあげたという。

 唐氏は朝日新聞に「娘のそばで心理的な手助けをして、父親の責任を果たしたいと考えていた。それさえも認められず、無力感を感じている」と語った。引き続き、出国方法を模索するという。(北京=高田正幸)