LINE、一部画像の移転24年に 3月には公表せず

中島嘉克
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 対話アプリ大手のLINEが個人情報管理の改善策として進めている利用者データの国内移転をめぐり、一部の画像データなどで作業の完了が2024年前半までずれ込むことがわかった。同社は3月、画像や動画などの移転を6月までに終えると発表していたが、「これまでの説明にはユーザー目線を欠いた不十分な点があった」としている。

 LINEをめぐっては、利用者への説明が不十分なまま、個人情報が中国企業から見られる状態にあったことや、投稿画像などのデータが韓国のサーバーに保管されていたことが3月に発覚。これを受けて社長らが記者会見を開き、中国からのアクセスを遮断し、メッセージをやりとりする「トーク」の画像、動画データなどは6月までに国内に移すと発表していた。

 しかし、LINEは2日、一部報道を認める形で、画像データなどを長期保管できる「アルバム」機能では移転作業が24年前半まで、同様の「キープ」では22年前半までかかることを明らかにした。データ量が膨大なためだという。トーク内の画像や動画は一定期間で削除されるが、アルバムやキープなら無期限で保存され、利用者は多い。

 同社は3月時点でアルバムなどで移転完了が遅くなることを把握していたが、社外に説明していなかった。「アルバムやキープなどのストレージ機能はトークとは別の機能であると考え、スケジュールを伝えていなかった。ユーザーへの説明が不足していた」としている。(中島嘉克)