40日ぶり1軍、阪神北條がV打 先輩坂本の助言生かす

内田快
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(2日、プロ野球交流戦・阪神2―1オリックス)

 阪神の北條にとって、実に40日ぶりの1軍の舞台だった。「チャンスでまわってこい」という願いが届いた。

 0―0の三回2死二塁。相手は今季無敗の19歳、オリックスの宮城だ。2球で追い込まれたが、「バットにあてよう」とシンプルに考えることにした。低めへの150キロの直球を左前へはじき返す。先制点を呼び込んだ。

 2012年秋のドラフト2位で青森の光星学院高(現八戸学院光星高)から入団した内野手。16年には122試合に出場したが、その後は伸び悩み、昨季は40試合の出場にとどまった。

 オフに流れを変えようと、高校の先輩でもある巨人の坂本の自主トレに参加した。「シンプルに技術を磨け」と言われた。バットの出し方、ボールへの当て方、細かくこだわって練習してきた。4月に左足首のけがで2軍に落ちたが、くさらずチャンスを待った。

 この日、矢野監督は北條を1軍に合流させると、さっそく2番二塁手で先発させた。守備優先なら他の選手もいるが、北條のバットに宮城攻略を託した。

 打線全体としては宮城の内角をえぐる直球や、ゆるい変化球に四苦八苦。5回4安打と崩せなかったなか、北條は五回にも左前適時打。1人で2打点と気を吐いた。矢野監督は「北條は打ってこそ。チームも救ってくれた」。野球人生の反転攻勢に向けて、一歩を踏み出した。(内田快)

能見、甲子園に帰ってきた

 オリックスの能見が古巣を相手に1回無失点。六回に名前がコールされると、阪神ファンからも大きな拍手で迎えられた。先頭から連打を許すも、元チームメートの梅野と糸井から三振を奪うなど要所を締めた。42歳左腕は「反対側からマウンドに出ていって変な感じだった。楽しんでいる余裕はなかったです」

 矢野監督(神) 六回途中1失点の秋山について、「『粘るぞ』と言いながら投げていた。それをやってくれたのが勝てた要因」。