「ちょっと魂が抜けた」 錦織、苦しみながら3回戦進出

構成・ロンドン=遠田寛生
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 テニスの全仏オープン第4日は2日、パリのローランギャロスであり、男子シングルス2回戦で世界ランキング49位の錦織圭日清食品)は、第23シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)に4―6、6―2、2―6、6―4、6―4で逆転勝利を収めた。3回戦進出は2年ぶり。次戦は世界150位のアンリ・ラークソネン(スイス)と対戦する。

 記者会見での主なやりとりは以下の通り。

     ◇

 ――2試合連続で5セットマッチになった。

 「2試合連続で4時間も試合をするのは厳しい。決勝に行くことを目標にしているので最高のスタートではないし、その点だけは好んでいない。すでに5試合戦ったような気分。あすは体をしっかり回復させて、次戦も頑張りたい」

 ――5セットでは33試合中26勝。プレー中の自信に影響することはあるか。

 「みんなからいい成績を収めていると聞かされているからあると思う。5セット目は他のセットよりもいいテニスができている。積極的になれているし、受け身にならずにいる」

 ――劣勢に立たされているなかで、突破口はあると感じていたか。

 「4セット目、5セット目でも、自分がサーブをキープしていればどこかでチャンスは来ると正直思っていた。それが多少モチベーションになっていた。最後の方は確かに(相手のサービスゲームを)ブレークできる予感はあった」

 ――今日は風が強かった。戦術への工夫は。

 「結構強かったですね。風上、風下がハッキリしていた。風下のときはトスを上げたら打点がうしろになってしまうことがいくつかあった。自分のサーブが弱い分、差は感じた。サーブの時のアドバンテージは相手が多少あったかな」

 ――第3セットを落とした後の心境。どう相手を崩そうと考えたのか。

 「3セット目を落としたのが非常にストレスで、先にブレークを許して、(直後に)取りきれなかったところが一番悔やむところ。3セット目をとられて本当にぼうぜんとしていた。また5セット戦うのかというのと、『戦いたいのか』って自分に問いかけたとき、なかなか答えが出なかった」

 「ちょっと魂が抜けたというか、あの場面はつらかった。それでもこうやって勝つのは、そこは自分はすごいなと思う。魂が抜けた状態で4セット目を取って、動きたくないけど体が動いちゃうところはすごいなと思いますけど、反省すべき点は今日もたくさんありましたね」

 ――世界20位前後にコンスタントに勝てている。今の自分の立ち位置はどれぐらいと感じるか。

 「毎週気持ち的な面は変わるかもしれないですけど、ここに来る前は20位ぐらいにいるような雰囲気でした。トップ10にももう少しだし、トップ20以下に確実に勝てるようになってきているのは、かなりの成長ではあります」

 ――うつの症状を告白した大坂なおみ選手の棄権について。

 「なかなか簡潔に答えるのは難しい。アスリートでも、一般の人でもそうですけど、誰にでも起こる症状だと思う。僕もメンタルの先生がついていますけど、それですごく救われた部分もある。誰でもなりうる。一回ちょっとテニスから離れて早く治してほしい」(構成・ロンドン=遠田寛生)