元警官に殺人罪で禁錮30年求刑 フロイドさん事件

ニューヨーク=藤原学思
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 米ミネソタ州ミネアポリスでジョージ・フロイドさん(当時46)を死なせたとして、第2級殺人罪などで有罪となった元警官のデレク・チョービン被告(45)について、検察側は2日、禁錮30年を求める書面を裁判所に提出した。量刑は今月25日に言い渡される。

 被告については4月、陪審員12人が全員一致で有罪の評決を下した。同州では罪名や前科の有無に応じて目安となる量刑を定めた指針があり、それによると被告は「10年8カ月~15年」の禁錮刑となる。だが、裁判官はすでに、警察官という権威ある立場を悪用▽犯行が極めて残忍▽こどもの目の前での犯行といった点を重視し、指針を逸脱して量刑を言い渡すことができるとの判断を示していた。

 検察側はこれを踏まえ、書面で「被害者や遺族、地域社会への甚大な影響を考え、裁判所には指針の上限の2倍となる量刑の言い渡しを求める」と述べた。

 一方、弁護側は裁判所に提出した書面で、19年間にわたって警察組織に尽くしてきたことや前科がないことなどを挙げ、執行猶予付きの判決を要求。同時に別の書面では、被告が公正な裁判を受けられなかったとして、裁判のやり直しが必要だと訴えている。(ニューヨーク=藤原学思